困ったあたしを助けたのは壱貴だった。 「俺は先生なんだよお。慶華ちゃんのギターのー。」 「…――?!?!」 開いた口が塞がらない様子の稀癒は唯ただ目をぱちくりさせている。 「でもって、今の片想いの相手。一目惚れだったんだよねえ。」 と、クスクス笑った。 な、何言って――…?