声を掛けてから毎日同じ時間に公園に行った。

約束を交わした訳では無かったけれども、毎日一緒にいた。

でも、幼稚園の年長さんになる一ヶ月前。
突然彼は居なくなった。
毎日遅くまで待ってた。

でも、連絡する術をもたないあたしは何も出来ないまま。
その内、諦めて公園には行かなくなった。



あたしにとって、彼が居なくなったことは本当にショックだった。
だからあたしは記憶から彼の姿を消した。

完全に、では無いけれど。

腫れ物に蓋をするように、心の奥底に閉じ込めた―――……