あれから一度も学校の話しはされなかった。
特に気にしている様子も見られなかったから、あたしはすっかり忘れてしまった。

でも一週間後、事は起こった。


……――――――…

いつもの様に授業が終わって、帰る用意を終えた。
挨拶をして公園を後にしようと入り口へ身体を向ける。

視線が絡まる。

あたしをガン見して、苦々しく笑っている。

身体が凍てついた。
動けなくなったあたしを見た壱貴は心配そうな顔をして、あたしに近付いてきた。


「どうし「何してるんだ?」