「弾かないって言うより、弾けない。」

「そうなの?じゃあなんでギターなンか持ってるの?」


答えなきゃいけないものだろうか?
理由なんてただ憧れただけで、大したこと無いからなンか答えたくなかった。

そう思って黙っていると、困った笑みがあたしを見てた。


「別に答えなくてもいいから、とりあえずなンか返事をちょうだいよおー。」


ん―…、あたし苦手かも。

黙ってても何もならないからとりあえず喋ることにした。