そのころ―m・a・g本部―

「あなたは反逆者だったのね。
ユサ。」

爆発源と思われている広い吹き抜けの空間には照明や、壁が壊れ、悲惨な状況を物語っていた。

「副総務官・・なにいってるんですか??
僕が反逆者なわけないですよ」

スラリとした体格の男性が副総務官のミラに向かっていっていた。

「あなたはロイドの国のスパイでしょう?
知っていたわよ。
だって、ロイドとここで通信していたっていうデータが残っているしね」

「どういうことですか??」

「この本部からなにかの通信機器で通信や電信をすると、
すべて機器管理、開発グループにデータとして送られるの。
私がたまたまそこに行った時、
「不審なデータがある」って機器管理グループの人たちが言ってたもの」