断られた野田に、何とか、しがみつかなくては…それしか、もう方法はなかった。

もう一度、野田にトライ。

「野田さ~ん、俺…もう本当に今度こそ、死ぬしか道がなくなったみたいで……」

「もう、甘えてばっかりで! 何でもいいから仕事探せばいいじゃん!」
と言いながらも、野田は支払い分の金を貸してくれた。

が、それは交換条件の下での事だった。

そぅ、俺は働かざるを得なくなってしまったのだ。

野田の勤めるファミレスで、ハンバーグステーキ運びながら、給料日に、借りた分を野田が天引きしていく仕組みだった。
そして、俺の私生活は体ごと丸ごと、野田に縛られる事となった。

そこへ登場したのが、イーグルだった。

店長は暫く休業中だと、野田から聞いていた。

女であって女でない女、眼鏡をかけ肥えた女、仕事しか知らない堅物女…だと聞いていた。

が……初めて会った瞬間にビビっときた。

  金の匂いがする!

今までの経験から言って、この女は金を持っている。

案の定、俺の直感は見事に的中した!

男免疫なく、金を持っている女…俺の絶好の好物だった。