●吉田ひなこ●
キッチンバー「nanako」に就職が決まった。
野田の彼氏の知り合いの店。
オーナーの相田翔一さんはホスト上がりらしい。
そのせいか…オープン初日の祝いの花はびっくりするくらい多かったし、…お客様の9割が女性だった。
でもオーナーは、カッコつけてる訳でもなく…いい男気取る訳でもなく…料理を本当に心から愛する素敵なシェフだった。
愛娘が2人いる、優しいお父さんでもあった。
カントリー調に内装され、温かみに溢れた店内…大きな円形のカウンターで、30人くらいは座れそうだった。
私は10時に出勤して、オーナーと共にランチの準備をする。
昼前に、若い女の子が2人出勤してくる。
その子達は夕方までで、夕方以降は、男の子が2人来て、ディナーからカクテルまでを担当する。
オーナーは奥に住居を構えていて、店と奥に行ったり来たりと、かなり忙しそうだった。
私は、取り敢えず夕方までの約束だったけれど、夜が忙しい時は、朝からぶっ通しで働いた。
誰も待つ人はいないし、何時に帰ろうが全く自由の身、家に1人でいるより、かえって仕事していた方が気が紛れた。
キッチンバー「nanako」に就職が決まった。
野田の彼氏の知り合いの店。
オーナーの相田翔一さんはホスト上がりらしい。
そのせいか…オープン初日の祝いの花はびっくりするくらい多かったし、…お客様の9割が女性だった。
でもオーナーは、カッコつけてる訳でもなく…いい男気取る訳でもなく…料理を本当に心から愛する素敵なシェフだった。
愛娘が2人いる、優しいお父さんでもあった。
カントリー調に内装され、温かみに溢れた店内…大きな円形のカウンターで、30人くらいは座れそうだった。
私は10時に出勤して、オーナーと共にランチの準備をする。
昼前に、若い女の子が2人出勤してくる。
その子達は夕方までで、夕方以降は、男の子が2人来て、ディナーからカクテルまでを担当する。
オーナーは奥に住居を構えていて、店と奥に行ったり来たりと、かなり忙しそうだった。
私は、取り敢えず夕方までの約束だったけれど、夜が忙しい時は、朝からぶっ通しで働いた。
誰も待つ人はいないし、何時に帰ろうが全く自由の身、家に1人でいるより、かえって仕事していた方が気が紛れた。