次から次へと彼氏変え…私は恋マニアに化していった。
エッチを餌にしてでも…夜一緒に起きていてくれる男が欲しかった。
そぅ…それは直也の本命の彼女として抜擢されるまでの事…。
直也が仕事に出掛けたら、そこで一人泊まり、朝まで帰りを待つ事もあれば、家に一人帰る事もあった。
どっちにしろ夜は一人……でも我慢出来た。
直也に愛されてるから…選ばれし特別の女だから…と、自分に言い聞かせ…直也の事を思い…恐い夜も辛抱して…朝を迎える事が出来た。
そんな重要な位置にいる直也が…一時冷たくなりかけ…私は焦り不安になり…もがき苦しんだ。
でも…また自然に元に戻ったみたいだし…ホッと胸を撫で下ろす。
よかった、よかったわ……。
それと、ここ最近最大にハッピーに感じた事は、吉田ひなこ。
本当に命を落とそうと思ってたみたい…私は救ったんだ。
とり止めた…。
姉を殺した罪悪感の御破算…これで収支0…それはあまりにも得手勝手…無理なこじつけかも知れなかったけど、心の傷口が塞がった事だけは確かだった。