「お母さん、何で?お姉ちゃんだけ一緒にご飯食べないの?」
「お姉ちゃんは悪い子なの。だから今は、お部屋で反省しているのよ。亜紀子を殺そうとしたんだから…」
「?お姉ちゃんはそんな事しないよ!」
「ジャングルジムから落とされた事、亜紀子、気付いてないの?」
「お母さん、違うわ!」
「お姉ちゃん庇わなくていいの。悪い事した子は、ちゃんとお仕置き受けなきゃね」
私が落ちたのは自分のせいだと…何度訴えても…母は信じてくれなかった。
お仕置き……あのお姉ちゃん顔の腫れは…お母さんがしたんだ。
私は子供ながらに悟り、母の不気味な恐さを知った。
そぅ言えば…今までからして母は何かと姉に冷たく、私には優しかった。
お姉ちゃんは悪い子?
悪い子なんて絶対に思えないけど、母にもし嫌われたら、お姉ちゃんと同じように苛められる。
そんな恐ろしい事…私は嫌だ。
母に逆らわないようにしよう。
私は、姉を避けるようになった。
姉も…家ですれ違っても完全に私を無視するようになり…二人の姉妹関係は…壊れた。