翔さんは、一番年長と言う事もあり、翔をもじって皆に長さんとか呼ばれていても、いつもニコヤかスマイルで微笑んでいる男だった。
この男だけには勝てないや…俺は、いつもそう思ってた。
リコの担当が翔……まさか…それだけはないよな。
ここには在籍も含めて、ホスト総数50人近くくらい居るから、確率から言っても…それは50分の1…まさかね…そこまで、運命の神様はイタズラしないだろう。
早朝までボロボロに飲まされ、クタクタになった体は…タクシーから降りて路地を歩く。
ゴミバケツを縫う事も出来ないくらい、俺は酔っていた。
あっちにフラフラ、こっちにフラフラ…家までなかなか辿り着かない。
途中で倒れては、胃液が上がってきて戻してしまう始末。
腐ったゴミバケツに凭れながら…それでも…俺の心はダイヤの輝きを放っていた。
次の日になり、待ちに待ったデートは明日…私から連絡するからね…俺は、親鳥を待つヒナの思いで、連絡を待った。
昼間、パチンコ打ちながらも、俺の神経は携帯に集中していた。
受信メールが来た!
なんだイーグルか、ちぇっ!