私に甘え過ぎて、反省してた…だなんて、こんな言葉のプレゼントくれるのは、この世にあなただけ……。
「俺ね…今、仕事探してるんだ…」
「えぇ?そうなんだ…」
何だか凄く嬉しくなった。
「で、お母さんの具合は、どうなの?」
「……また入院しなきゃ…容態はよろしくない…今月中かな、手術受ける事になってんだ」
「……そうなの…」
佐々木君、大変な事になってたのね。
可哀想に……。
私に出来る事あれば言ってよね。
言ってもいいのよ、もう大丈夫だから…ミサイルなんて撃たないから…爆弾なんて投げないから…あなたの為だったら、喜んで負けてあげるから……。
ワインバーを出た。
心も体もフワフワして、とても軽い。
全身が弾んでる。
私は何かを吹っ切った。
そぅ、こだわりは捨てた。
この熱愛に身を任せ、生きる事にした。
これが私の愛し方……。
暫く、深夜の街を散歩した。
ほろ酔いの私は、佐々木の腕につかまり甘える。
佐々木が、行こうかと目で合図した。
夢の国へ……。
とその時、佐々木の態度が急におかしくなった。