「ばーか。何本気にしてんねん!」
と笑いながら涼が言ってきた。

「な…っ!!
本気にするわけないやんっ」
と少しきょどって言った。

確かに本気にしてたかもしれない…。
でもそれはきっと
他の男子にそんなこと
滅多に言われてないからだと思う。
私は自分にそう言い聞かせた。

そう考えているうちに
私の家に着いていた。

「まあ…いろいろ頑張れ!」
とだけ私に言って
涼はひとリ自分の家に帰った。