私は野球部のマネージャーを
している。
野球部のマネージャーというのは
楽な仕事に見えて
以外ときつい。
ボールだってバットだって
拭かないとあかんし
部室の掃除もユニホームの洗濯も
全部私たち任せだ。
今日もボールを拭いていると
陸上部が走っている姿が
見えた。


涼…
私は無意識のうちに
涼を探していた。

涼は陸上部の種目でも
高跳びをしている。

いつも高い高い棒を
鳥のように跳ぶ涼の姿は
なにをしている時よりも
すごくすごく輝いていた。



「…ーか!~ーか!とーか!」

「…はい?」
涼を見ててきがつかなかった。


「涼見てたん?笑」
親友の藍が言った。