ケン、私に飽きた?


なんで?






ねぇ、私のこと、
前と変わらず好き?


うん。






嘘つきね。
あんたは最高に嘘つきだわ。





ケン、旅行に行きましょう。
どこか遠くに。
バイト、増やしたんでしょう。
何か買う予定だったんでしょう。
クリスマスも近いし、
年末だって近いし、
冬期休暇で何日間か、ぱっと使って
二人で旅行に行きましょう。









ケンは始終笑顔だったけれど、
決して
うん、とは言わなかったな。
私、あのとき、
物凄い勢いでしゃべっていたから
家に帰って、一人になって
冷静になって
二人のやりとりを
文章にしてみたら、そうなった。




もう、そろそろ
限界かなあ。