神谷君とは、ちょこちょこ話すようになった。
…まぁ大半は、勉強教えてもらってるんだけどね?
だから少し、普通の事も話してみたい。
「っていうかさ、神谷君!」
「…その始まり方はおかしいよ。
っていうかさ、はいらない。」
「い―じゃんっ!
でさ、神谷君って色素うすい?」
髪は、染めているわけがないのに、うっすら茶色くて。
瞳も同様に茶色く、肌は真っ白。
初めて神谷君を見た時から、気になっていて、あたしはずっと羨ましいと思ってた。
だけど、神谷君は少し悲しそうな顔をしてから、あたしに茶色の綺麗な瞳を向けた。
「うん、俺これ嫌なんだ。」
「え?なんで!?超羨ましいし!」
こんなに綺麗だから、自慢できる所だと思っていた。
「やっぱ男はさ…焼けたいよ。色黒って格好いいじゃん。」
「…そうかなぁ?あたしは適度が好き。」