「ところで…あたしら、3組だっけ?」
「ばかじゃない?4組だし。」
智花はあたしの頭を軽く叩いて、バカだなって顔であたしを見る。
「いいも―ん。バカ上等だしっ」
そう言って、あっかんべをする。
…更に変な目で見られちゃった。
「おっと―っ通り過ぎるとこだった。」
4組に着き、ガラガラとドアを開ける。
まだ数人しか来ておらず、静かな教室。
あたしと智花は黒板に貼られてある座席表を見て、またも大喜び。
「やったぁ―また前後じゃんっ」
「まぁ…カとキだしね。」
席に座ると、隣の男の子はもう来ていて、静かに本を読んでいた。