「バカなんじゃない?」


「…うっ。」



あの日から、神谷くんと喋るのだけど…何か距離があって。

目は合うんだけど、キミからそらして。

美菜とは、呼ばなくなって。


小さな事なんだけど変わってしまって。
あたしはすごく後悔していた。


何故か気づいていた智花に理由を聞きまくられ、正直に話せばこんな返答。




「まぁわかるけどね。」


「え?」


ポッキーを食べながらあたしを見てにこりと笑う智花。


「好きになったらさ意識しすぎて…前みたいに絡めなくて、素っ気ない態度ばっかりとっちゃうんだよね。」


「うん…。」


「だけどね、諦めちゃったらさ…叶わないんだよ?今みたいに。」


「…あたし諦めちゃったんだ。」


「そうだね。けど変えることもできるんだよ?」


「…どうやって?」



すると智花はあたしの口にポッキーを入れて


「それは美菜が決める事。頑張っての印にポッキーあげるっ」

そう言って優しく頭を撫でてくれた智花を見て…友達でよかったって改めて思った。




ってか智花ってなんで毎日ポッキー食べてんのに細いんだろ…?




…じゃなくて!
あたし…どうすればいいんだろ。