「可愛いって…神谷の口から聞いたことなかったんだけどね―…」


次の日の学校は休めるはずもなく、嫌々来た。そして休み時間、恒例となった恋愛相談。



「かお、るちゃん…だったかな、にも言ってたから。特別じゃなかったや。」



自分で言っていて涙が少しこみ上げてきたけど、歯を食いしばってぐっと我慢する。



すると智花は、あたしの頭を優しく撫でてくれた。



「あんな普通男、忘れて当然だよ。」



そう言って、にっこり笑う智花を見て少し元気がでたけど…心の中で忘れられないと答えていた。




「とりあえず…普通に接しないとねっ」


両手でほっぺを叩いて気合いを入れた。






キーンコーンカーンコーン―…