あたしが肩を落としていると、横からまたつつかれた。





『なにっ!?』





「俺のこと、思い出した??」





『思い出したわよ!!

小学校の時、私によく意地悪してきた“裕也”でしょ!?
あたしのこと“泣き虫柚”なんて呼ぶ人裕也しかいないもん!!』





「大当たり!!!!

よくわかったな!
えらいえらい。」





裕也はそう言ってあたしの頭を撫でてきた。




『なっ///
なによ偉そうに!!/////』



とか言いながら、男の人に頭を撫でてもらった事がないあたしは
不覚にもちょっとドキッとしてしまった。


あたしこいつ嫌いなはずなのに…。






「これから面白くなりそう♪」





と、あたしの気も知らないで
裕也は小学校の時と変わらない意地悪な笑顔で私を見てきた。






『なんでよ??』





「だってまたいじめれるじゃん♪」





『なっ何言ってんの!?
やめてよね!』






「やだ♪」






はぁ…。
さっきちょっとでもこの男にドキッとしてしまったあたしが恥ずかしい………


ってか小学校の時と全然変わってないじゃん。。。