「えぇっ!?」
俺の言葉に異常な驚きを見せる柚。
ん?てか柚やっぱ顔真っ赤何だけど…。
『だから覚えてないんだって』
「ま、全く?」
『うん。全く』
「じゃ、じゃあ…昨日裕也がした事は……全部…」
『無意識だろうな』
俺は腕を組んでうんっと頷く。
「……低…」
『え?』
「最低!!
裕也のばかぁ!!!!!」
柚は思いっきりそう叫んで教室を飛び出して行った…。
いやいや…;
今授業中なんですけど;
しかも覚えてないだけで普通あんなに怒るか??
訳分かんねぇ…
「おい草上。何があったんだ?」
先生が俺に尋ねる。
柚が「裕也のばかぁ!!」とか言うから…
『い、嫌;…ちょっと話してたら…;』
「ほぉー。授業中に喋っててケンカしたって訳か。」
『いやぁー、ケンカしたって訳じゃ…』
「もういい。とにかく今は水原を連れ戻してくるのが先だ。
話は後で聞くから、早く行ってこい。」