「え、いや;……学校やだなぁって思って…」
「えっ!?サボろうとしてたの!?」
和樹の言葉にハハっと笑う柚。
「まさか…俺が声かけたから来たの?」
「うん…だってクラスの子に見られたのに行かなかったら…ダメでしょ;」
「あー、ごめん。俺声かけない方がよかったな…」
「あ、ううん!!遅刻にはなったけど、サボらなくてよかった!
授業もあるもんね!」
「ならよかった!」
…おいおい;
俺の事はひたすら無視ですか!?
なぁーんて思っていると、チャイムが鳴って授業が始まった。
…授業中、俺は昨日の俺が覚えてない時の事を柚に聞こうと、柚に話しかけた。
『なぁ。昨日お前、俺ん家来たよな?』
「え!?」
俺が話しかけた途端、柚は勢いよくこっちを向いた。
と思ったらすぐに下を向いて、小さな声で「行ったよ?」と言った。
その時、柚の顔が少し赤くなったような気がした。
『んで…俺、熱のせいで途中からした事全然覚えてないんだよね;』