裕也の部屋に戻って、あたしはちょこんと床に座り、裕也はまたベットに寝転び熱を測る。







…ピピッ




裕也は無言のまま体温計を見て、ケースに直した。




『…何度…だった?』



あたしはちょっと遠慮気味に聞く…




「39度。」




『え!?上がってるじゃん!!

大丈夫なの?』




「んー…大丈夫じゃない。」




じゃあ何であたしを家に入れたんだよ;…


お母さんも居るみたいだし…
あたしはもう帰らせて貰おうかなぁ……





『…じゃああたし、居ない方がゆっくり出来ると思うし…帰るよ!』




「いいよ居て…」




『だって…』


ガチャッ




あたしが喋ろうとした時、部屋のドアが開いた。




「裕也、まだ熱あるの?
お母さん、今からちょっと出掛ける事になっちゃったから…」




『うん。』




えっ!?裕也のお母さん出掛けちゃうの!?





「あっ、柚ちゃんごめんね?
紅茶持って来たから…よかったら飲んでね!

あと…裕也をよろしく!!」



『は、はい…?』




「じゃあね!!」