あ、知ってたのかな?

…初対面だとは思うんだけど……



『はい。同じでした』




「やっぱりー!!
裕也からよく話聞いてたわ!!」




『そうなんですか?』




「えぇ!あの子ったら柚ちゃんの事が…」



ん?

あたしの事…??





「おふくろ!!!!!」




「あら裕也。」




「お前…遅いと思ったら何のん気に話してんだよ!!」


裕也が呆れたようにあたしに言う。




『う…ごめん;』




でも…さっきの話の続き、気になるのに…
何でこのタイミングで来るんだよぉ〜…





「おふくろ、余計な事言ってねぇよな?」



裕也は今度はお母さんをギロッと睨んで言った。




「あら余計な事ってどんなのかしら〜」




「はぁ。もういいから…体温計どこにあんだよ。」




「そこの棚に入ってない?」





裕也はお母さんが指差した棚から体温計を取って
あたしの腕を掴み、また2階へ上がる。





『なっ何で降りてきたの?』




「遅いから。」




そ、そんなに遅かったかなぁ…?