次の日、熱はまだ37度あったけど、大した事ないと思った俺は学校へ行った。





ガラガラッ




「裕也!!」




俺が教室のドアを開けた瞬間、柚が心配そうな顔をしてこっちを向いた。




『おぅ…昨日は悪かったな』




そう言って、柚の隣の自分の席に座る俺に、柚が体ごとこっちに向けて何か言いたそうな顔をする。


可愛いなぁ…

そんな事を考えながら俺も柚の方を向く。




「あの…昨日大丈夫だった?
ごめんね?あたしが1人で勝手にはしゃいで、裕也振り回しちゃったから…」




『いや…俺もまさか熱出るなんて思ってなかったし;』




「やっぱり熱あったんだ…」




柚は少し悲しそうな顔をして視線を落とした。




『あっ柚が悪いんじゃないから』




「でも…」




『ってか俺こそごめんな;
昨日家まで送らせちまって…大変だったろ?』




「あっううん!大丈夫!!」



ふっ大丈夫じゃなかったくせに…




『大丈夫じゃなかっただろ?母さんが汗だくだったって言ってたぞ!』