『したくてもする相手がいないもん…』
「何でぇ!裕也くんがいるじゃん!!」
『だって裕也は友達だし…
ラブラブなんて…ねぇ?』
あたしは隣にいる裕也をチラっと見て様子を伺う。
「………」
『裕也?また顔赤いよ?大丈夫なの??』
「だっ大丈夫だよ!!」
「「クスクス…」」
なんか隣で梓と翼くんが笑ってるんだけど;…
『大丈夫じゃないよ!!
さっきも顔赤かったし…やっぱ熱あったら大変だよ!
帰って休んだ方がいい!!』
「…そうだねぇ!!
やっぱ裕也くん顔赤いしっ!!」
梓は笑いをこらえながら言う。
『ちょっと梓!!なんでそんなに笑ってんの!?
翼くんもさっきからちょっと笑ってるし…』
「そんな事ないよ柚ちゃん。
さっ帰ろ!!裕也もしんどいだろうからっ」
「おい!お前ら何勝手に…」
『いいから帰ろっ!ねっ?』
「はぁー…わかったよ!!」
『いい子☆』
あたしはニコっと笑って少し背伸びをして裕也の頭をなでなでする。