「俺は別に…お前がやりたいやつでいいよ」
『そう?じゃあUFOキャッチャーしよ♪』
あたしは裕也を引っ張ってUFOキャッチャーのところに連れて行く。
『あ!可愛いの発見ー☆』
可愛いくまのぬいぐるみを見つけてUFOキャッチャーにへばりつく。
ちょっとおっきいから取るの難しそうだけど…やっぱ欲しいし…
『いざ挑戦!!』
「すげー気合いだな…」
『あー落ちちゃったぁ』
『やっぱり難しいなぁ』
『うわぁーん取れないよぉー』
あたしはUFOキャッチャーは好きだけど全然上手くない。
だからいつも失敗しちゃうんだ…
『もう無理だ…お金がなくなっちゃう…』
あたしが諦めようとした時、ずっと黙ってあたしの操作を見ていた裕也が口を開いた。
「ちょっとどけ。俺がやる。」
『えっ!?裕也も欲しいの??くまちゃん。』
「はぁ!?んなわけねぇだろ!!」
『じゃあ何で…
あっ、わかった!!彼女にあげるんだ!!
ん?でも裕也って彼女いるの??
じゃあ今あたしと2人だとヤバい!?
ちょっと離れようか!』