な、なんだ!?
裕也があまりにも意地悪な顔で笑うから
私はついつい苦笑い…
『なっ何!?』
「いや…
俺はともかく、お前は貸して貰えるやつ居んのかなぁーと思って」
あ…そうだった………
この学校に同じ中学の友達ほとんど居ないんだ…
他のクラスにはまだ友達なんて出来てないし…
どうしよ…
「お前の友達は同じクラスだから貸して貰えないもんなぁ??」
裕也はチラッと梓の方を見る。
『い、居るもん!!』
「は?」
『教科書、貸してくれる人ぐらい居るもんっ!!』
本当はそんな人なんて居ないんだけど、このまま負ける訳にはいかない!
「そんな無理すんなって
どーせ居ないんだろ??」
むぅー!!!!!
『居る!』
「あっそ。
じゃ頑張れよ☆」
なによムカつく!!!!!
あたしが裕也をキッと睨んでいると、梓が来た。
『梓遅いよぉー』
「ごめんごめん!
ちょっと翼と話してた♪
ってか柚も裕也くんと話してたじゃん☆」
『そ、それは…』
「何話してたの??」