「なんだよその声…」





そう言うと裕也はふっと笑って自分の鞄の中身を見る…




あっあたしも英語の教科書!!




ガサガサガサ…



ガサガサガサ…





2人して鞄の中をあさる…………





「はぁ…マヂかよ……」




隣で裕也が呟いた。




『ど、どうしたの?』




ちょっと気になって聞いてみた…




「あ、いや…
古典の教科書忘れた……。」




『え…』




裕也も教科書忘れたんだ…。




「お前こそどうしたんだよ。
さっきから鞄あさってたじゃん」




『あ…えと……
英語の教科書忘れた。』




本当バカだ私…。





「ふっバカだな」









裕也に言われるとムカつく!!!!!


ってか裕也だって忘れてんじゃん!





『裕也も同じでしょ!!』




あたしは裕也に負けたくなくて言い返した。




「そっか…」





ん?
妙に素直だな…

ってか私勝った!?


やった☆





私が静かにそんな事を思っていると
横で裕也がニヤッと笑ったのに気付いた。