私が中学を卒業してからの
春休み。





無事高校も決まった私は今、友達の


城崎 梓【シロサキ アズサ】



と一緒に洋服屋さんで
最新の春物をチェックにし来てる。





「あっ!あれ可愛い!!」




と梓が指差した先には春らしいピンク色のワンピースがあった。





『本当だぁー!!』




私がそのワンピースの方へ行こうとしたとき…






『きゃっ!?』




知らない男の子にいきなり腕を捕まれた。





その男の子は何も言わず
ただ私の顔をじぃーっと見てくる。





な…なんだろう?




と、わけもわからず私が頭に?を浮かべてると







「俺の事覚えてねぇの?」



『へっ!?』





いっ…いきなり
腕つかんどいて最初の言葉がそれっ!?





ってか梓もかなりびっくりしてるよぉ〜。





ま…まぁ
覚えがないし



さっさと逃げよう。





『あたし、あなたなんか
知りません!!』




そう言ってつかまれた腕を
振り払うと梓の手を引っ張って
その場から離れた。