っっっ!!? 私は一瞬何が起こったのか分からなかった。 男の子に抱き締められるなんて初めてだったから。 固まったままの私を見て, 「あはは。可愛いなあ。 って,いきなりごめんね。俺ハーフなんだ。だからハグも挨拶みたいなもので,ついやっちゃうんだよね〜。」 佐伯君は爽やかな笑顔で言う。 「じゃーまたね。」 そう言って保健室を出ていった。 私の心臓はまだドキドキ言っていた。