────パタッパタッパタ

─ガラガラ



「美桜〜!!!
大丈夫なのっ!!?春田君から美桜は保健室にいるって聞いてびっくりしたよ〜!」


走ってきたのかハァハァ言いながら絵実が保健室に入ってきた。

「絵実〜!!!
なんか心配かけちゃってごめんね。軽い捻挫だって。」

「倒れて保健室にいるって聞いたから心配したよ〜。でも軽い捻挫で良かったね〜!!
あっ…!あと美桜が大リレー出れそうにないってことで代わりに春田君が出ることになったから。」


「えっ…!!ハルが…!!?何で??」


「何か春田君が自分から走るって言ったみたいよ。」


「本当に…??
あぁ〜またハルに迷惑かけちゃった……。」


「そんなことないと思うけど??

…ってか!もうそろそろ私にも教えてくれていいんじゃない??美桜が春田君のことをどう想ってるのか…とか??」


そう言って絵実は笑った。

やっぱり絵実には私の気持ちバレてたか……。


今まで恋愛をしたことがなかったから,恋バナとかしたことがなくて…なかなか絵実に言い出せなかったんだよね…。


でも,私は間違ってた。


絵実は親友だもん。


私の気持ちをちゃんと分かってくれるよね。



────…それから私は絵実に春田くんへの気持ち・この恋について話した。


絵実は微笑みながら聞いてくれた。