「ここは保健室。
軽い捻挫だって。
全然目覚まさないから,ホントに心配したんだぜ。でも捻挫ですんで良かったな。」


私が不思議に思ったのが分かったのかハルが説明してくれた。


ベッドから起き上がろうとすると…

"っ痛"

足が少し痛い。


「まだ寝てろって。」


そう言ってハルは私の頭を撫でてくれた。


「ありがとう。」


……アレ??


そう言えば私はどうやって保健室まで来たんだろう?

不思議に思った私はハルに聞いてみた。


……


「あー…俺がここまで運んできた。」


「え〜〜っ!!!」


「俺,お姫様抱っこって初めてした。」


私もされたのは初めてです!!

ってか,ハルにお姫様抱っこされたんだ!!!
だけど,気絶してて全然記憶がないなんて……


アコガレのお姫様抱っこ…


うぅ…私のばかぁ……




……っじゃなくって!!


「本当にっ!!?重かったでしょ??ごめんなさい…」


謝ることしかできない。


あぁ〜こんなことならダイエットしとけば良かった……


「全然重くねぇよ!!
ってか,俺先生に言ってくるからもう少し寝てろよ。」




「あっ…ありがとう!!」



真っ赤になって言う私にハルは手をふって保健室を出ていった。