ガッシャーン
っっっ!!!
すごい音が奥から聞こえてきた。
びっくりしたが,とっさに佐野の事が思い浮かぶ。
"まさか…"と思って急いで倉庫の奥に向かった。
まさか……違うよな。
佐野……無事でいてくれ!!
しかし………奥を見た俺は言葉を失った。
その"まさか"だった…。
………佐野が倒れてる。
パニクる俺。
ちょっと待て!!!
こういう場合はどうすればいいんだ??
とりあえず血は出てないけど。
いっこうに起きる気配がない佐野を見て焦った。
とりあえず……保健室だ!!!
俺は必死だった。
佐野を抱き上げお姫様抱っこの格好で倉庫を出た。
やっぱりびっくりするほど軽い。
……さっき俺は,佐野を守るって決心したとこなのに。
全然守れてないじゃん……。
何であの時,佐野のそばに居なかったんだ??
何であの時,倉庫から出てしまったんだ??
最悪だな……俺。
ごめんな…。佐野……
ごめん。
無事でいてくれ……!!!
俺は必死に保健室まで走った。
これからは絶対に君を守ると決心しながら……。