「私こそ,ごめんねっ。重いのにずっと支えてもらっちゃって…。」
重い……??
俺はまだ感触が残る手を見ながら思った。
(↑ちょっと変態みたいな言い回しだな……。)
あれで重いとかあり得ねぇ。
支えた時も全然軽くてびっくりしたくらいなのに…。
ってか,あぁ〜俺とは違うんだ。女の子なんだって意識してしまった…。
俺が守ってやらないとって思わせる軽さだった。
……ってこんな事考える俺は変態なのか??
急に恥ずかしくなってきた。
「とっ,とりあえず早く片付けよーぜっ。
俺はこのハシゴを片付けるから,佐野はそっちのハシゴ片付けてきて!!」
「うっ,うん。」
恥ずかしさを隠すために俺は必死だった。
ちょっと冷静になろうとしてハシゴを片付けてから倉庫を出て深呼吸した。
けど……これが間違いだったんだ。