「1年3組の佐野と春田はいるかー??」
体育の先生に呼ばれて私とハルは返事をした。
「お前達にはハシゴを体育館裏の倉庫に片付けに行ってほしいんだが…結構重いけど大丈夫かぁ??」
そう言って先生は2本のハシゴを私達に渡してきた。
先生は軽々持ってるように見えたけど,実際に持ってみると意外と重い。
「体育館裏の倉庫ですよね?分かりました。持って行って来ます。
…佐野,重いけど持てるか?」
「うん。大丈夫!!心配してくれてありがとう。」
「重かったらいつでも言えよ。」
そう言ってハルはさりげなく重い方のハシゴを持ってくれた。
ハルはやっぱり優しい。
いつも私のコトを気にかけてくれる。
ハルの何気ない言葉やそういう優しい所をすごく愛しいって思うんだ。