「じゃ〜ちょっと佐野借りるよ。」


「あっ。時間かかるかもしれないから,絵実は先にご飯食べててね!!」


「分かった。けど美桜がいないと私,弁当1人だよ…。」


「ごめんね。でも,なるべく早く帰ってくるから!!」


そう言って絵実をなだめる。


「あっ!!じゃ〜英司と食べてたら??」


ハルがひらめいたように言う。


「あっ!!それいいかも!!」


便乗する私。


「…へ??2人とも,それ本気で言ってんの??」


絵実の顔はひきつってた。

「はい!は〜いっ!!俺も賛成!!」


横から園田君が満面の笑みを浮かべ,手を挙げて言う。


「あんたは黙ってて。」


冷たい絵実。


「うん。俺はいつでもマジですよ。」


笑顔のハル。



「絶対いや!!」


抵抗する絵実。


「よし。じゃ〜俺ら先に弁当食ってるから〜!」


嫌がる絵実を無視して手を引っ張って行く園田君。


「何が"よし。"だ〜!!全然良くねぇ〜!!」


絵実の抵抗もむなしく園田君に連れていかれた。