「いけ〜!!2組に負けるなぁ〜!!負けたら許さないからね〜!!」


絵実は大声で園田君に言った。


園田君は絵実の声が聞こえたのか,ニヤッと笑って全速力で走った。







…速すぎる。


あっと言う間に2組の男子に追い付いた。



「ちょっ,絵実〜!!園田君すごいじゃんっ!!」


「いつもヘラヘラしてるくせに……何このギャップ!!ちょっとかっこいいんだけどっ!!
……あ〜,あんな変態にときめくなんて…悔しい。」


「えっ?何て言ったの??声援が大きすぎて何て言ったのか聞こえなかった〜。」


「何でもないっ!!
それより,いよいよアンカーの春田君にバトンが渡るよっ!!」



そう言った絵実の顔は少し赤くなっていた。