「そーいえば,最近春田君学校来るの少し遅くない?朝弱いの?」
ちょっかいを出している園田君を鬱陶しそうに見ながら絵実が聞いた。
「あぁ。俺,ショートが始まるギリギリの時間まで朝練してんだ。試合近いからさ。ってか,俺7時には学校来てるよ。」
「7時!!?そんなに早く学校来てるのっ!!?私なんかまだ寝てるよ〜!!ハルってすごいねっ!!」
私はそう言って尊敬のまなざしでハルを見た。
「あはは。そんなにすごくないよ。
…俺,次の試合でレギュラー入りできそうなんだ!!だから頑張ってるって言うか…。」
「レギュラー!!?それってすごくない!!?2年生でレギュラー入りって…ハルすごすぎるよ〜!!」
私の言葉に照れたみたいでハルの顔が赤くなった。