話し終わったのか,佐伯は向きを変えこっちに向かって歩いて来た。




そして,


「俺の負けだ。

でも,油断してたらいつでも奪って行っちゃうから。
覚悟しとけよ。」




そう俺の耳元で囁いてニッコリ笑いながら行ってしまった。