「あっ。ごめんなさい。
もしかして待った??」
「ううん。 俺も今来たとこ。
って,何だか俺達付き合ってるみたいな会話だな。」
冗談っぽく笑う佐伯君。
「もぅ!!
そう言ってまたからかうっ!!」
「わりぃ,わりぃ。
んで,話って?」
「あっ…。」
──ドキッ
心臓が大きく音をたてる。
落ち着け!!私!!
もう一度深呼吸をする。
「えーと…。告白の返事
よく考えてみたの。
私にとって佐伯君ってどんな存在なんだろうって。
佐伯君はいつも明るくて,優しくて…
一緒にいてすごく楽しくて…大切な存在なの。
…でもね。
それは恋愛感情ではなく,友達としてかけがえのない存在だって分かったの。
それに…
私には好きな人がいて…
……だから,佐伯君とは付き合えません。
…ごめんなさい。
…こんな私を好きって言ってくれてありがとう。」
…言った。
言いたかったこと,私の気持ち…ちゃんと言えた。