｢あっ…｡おはよう｡｣
｢おぅ｡｣
昨日の告白を思い出して何だか佐野の顔がまともに見れない｡
もう佐伯に返事したのか？
気,気になる…
別に俺が告ったわけじゃないのに……何だか気まずくて佐野とまともに目があわせられなかった｡
｢あー…,
ハルが遅刻って珍しいね｡｣
｢おー…｡見事に寝坊した｡｣
何とか平然を装って答える｡
｢ゲームか何か？｣
｢んー,ちょっとなー｡｣
いや,ゲームとかじゃなく佐野の事考えてて寝坊しました｡
…なんて,言えねーよ｡
｢｢………｣｣
会話が続かない…｡
｢…あっ!!
昨日は先に帰っちゃってごめんね｡｣
ドキッ─…
今,俺が一番聞きたい話題だっ!!…でも,怖くて聞けない…
…それとなく聞いてみようか｡
｢おぅ｡
…あっ……あのさ…昨日…｣
｢んっ？何ー？？｣
…っだー!!やっぱ聞けねぇ!!
｢あー…やっぱいいわ｡何でもない｡｣
｢えーっ？何々？気になる!｣
｢いや,何でもないから｡マジで気にしないで｡｣
｢うー…,分かった…｡｣
結局,佐野と気まずいまま会話は終了した｡
あー!!何かモヤモヤしたもんが胸の中でうごめいている…
でも,それ以降佐野に話しかけることができなかった｡
