「…ところで,春田君の事はどーなの?」
「ハッ,ハルの事!!?」
「佐伯君の事,恋愛対象として見れないのは春田君の事が好きだからでしょ?」
「うっ…。やっぱり絵実には全部お見通しだね…。
うん…。
佐伯君が近くにいても頭ではハルの事考えてる自分がいて…。
…それでやっぱり,
"あ〜,私ってハルの事が好きなんだなぁ"って痛感したんだ。」
ウンウンと頷きながら,絵実は真剣に私の話を聞いてくれた。
「良かった〜。」
「へっ?どう言うこと?」
「いや,やっぱり美桜には本当に心から好きな人と付き合って欲しいじゃん。
その方が美桜にとっても幸せだと思うし…。
だからさ,美桜にそんな大事な存在の人がいるって気付く事ができたみたいで良かったなー,親友として嬉しいなーって思って…さ。」
絵実はそう言って,照れ笑いをした。
「絵実…。」
ありがとうね。
本当に絵実には色々と支えになってもらってる。
絵実は私の自慢の親友だよ。
いつも,ありがとう。