「ちゃんと言うから…聞いてくれる?俺の気持ち。」
私は小さく頷いた。
「体育祭があったあの日,初めて保健室であったあの時からずっと美桜ちゃんの事が好きです。
俺と付き合ってください。」
私……告白されたんだ…
私の脳はやっと今の状況を理解しだした。
生まれて初めて男の子から告白された…
その事実にかなりテンパってる自分がいる。
何だか急に恥ずかしくなってきて佐伯君の顔がまともに見れない。
自分でも顔が赤くなっていくのが分かった。
『何か言わなくちゃ。』
そう思い勇気を出して佐伯君の顔を見ようとした瞬間──
…私の頭にある人の顔が浮かんで来た──
それは目の前にいる佐伯君の顔ではなく─
…ハルの顔だった。