「うちの学校の図書室ってムダにデカイよな…。」


図書室に着くなりハルはため息をつきながら言った。


ハルの言う通り,確かに図書室と言うよりむしろ図書館と言った方がいいくらい広い。


「俺,初めて図書室入ったんだけど…こんなに設備整ってんだな。」


佐伯君はただただ口をポカーンと開けて驚いている。


「私も1・2回しか来たことないからなぁ〜。」


「まぁ,とりあえずこの本の山を片付けよーぜ。早くしないと日が暮れる。」


ハルの言う通り,急がないと本当に日が暮れてしまいそうなくらい,本の数は私達の想像を遥かにこえていた。


「あっ!じゃーさ2チームに別れて作業しようぜ。」


「嫌だよ。」


佐伯君の提案をあっさり却下するハル。


「まぁまぁ,いいじゃん。
ジャンケンで決めよーぜ。」

佐伯君に言われるがままジャンケンがスタートした。


「ジャンケンポンッ!」