「先生…実はな…
図書室の管理を任されてるんだ。」
これが職員室に連行された私達に先生が発した最初の一言。
「はぁ〜……。」
私とハルは先生が発したその一言と私達が職員室に呼ばれた理由がどう関係しているのか訳が分からなかった。
「先生の担当教科が国語だから図書室の管理を任されていることは分かります。けど,その事と俺達が職員室に呼ばれたのには何の関係があるんですか?」
「あぁ,今日新しく購入した本が届いてな。それを仕分けしながら本棚に並べなきゃいけないんだが…人で不足で…。」
「それを俺達に手伝わせようってことですか?」
「そう言うことだ。」
「そーいうのは図書委員の仕事じゃないんですか?」
「それが手違いで図書委員に連絡が言ってなくて…もう皆帰ったみたいなんだ。
しかも,校長が明日までに並べるようにって…。」
「はぁ〜。まぁ,しょうがないですね。で,何冊ぐらいあるんですか?」
「ざっと…200冊くらい。」
「にっ,にひゃく〜!!!?」
「桁数間違えてないですか?」
「古い本は全部捨てて新しくしようって校長が…。」
校長…無茶苦茶すぎます。
私とハルは顔を見合せため息をついた。