零二が十歳ぐらいの頃、
美奈先生がよく零二の家に遊びにきていて、
その由縁で二人は非常に仲良しなのだ。

私も良く遊んでもらったから、
私も美奈先生とは他のクラスメートと比べて付き合いは長い。

呼び名は昔から変わる事なく、
今でも『零ちゃん』、『真希ちゃん』。
私は別に構わないんだけど、
零二にはたまらなく苦痛らしく、
呼ばれるたびに注意するのだが、
聞き入れる様子は皆無。
美奈先生にしちゃあ、
私らは弟、妹も同じだから無理もない……、
ことはないか。

そして美奈先生は他の生徒と接するときも、
成績が良かった生徒を抱きしめたり(女子限定)、頭を撫でたりと、
そういったスキンシップが多いため、
零二や私の被害はもっと深刻だ。


本人に悪気が無いのは見て取れるが、
それ故に尚更たちが悪いというやつで、
正直げんなりしているのが現状かな。