『え琴音っ!?お前1人で何やってんの?!』


『‥うわぁぁぁあん!!旬樹ぃぃぃーーー!!』


いきなり泣きながら抱きついてくる琴音に、俺はただ抱き締めることしかできなかった。


『え、待って!?原田は!?』


そう言うと、琴音は首をブンブンと振った。


どうやら理科室を見つけた途端、急に走り出したらしぃ‥‥


って俺のペアの相手とまんま一緒じゃんっ!!


『‥よしよし、』

俺は泣きながら抱きついてきた琴音を可愛く思いながらも、今までの寂しい思いと怒りの思いとできつく抱き締めた。