『じゃあ最後のペア、行ってらっしゃい!』


やけに張り切っている校長の合図に飽きれながらも、俺は嫌々花形の手を握った。


花形はおまじないが叶ったなどと叫びながら、少しの物音でも悲鳴を叫びながら俺に抱きついてくる。


あー琴音‥

琴音は今‥原田と仲良く肝試ししてるのか‥?


理科室‥
見つかったのかな?


すると突然花形が

『あ、あれ理科室ぢゃない!?行きましょ!!』


そう言って手を離して走って言ってしまった。


『はっ!?え、何!?どこ!?』


俺はわけがわからず、その場に立ち尽くした。。


懐中電灯の電気も切れてしまって‥最悪。