『琴音チャン?どうか‥した?』


原田先輩はあたしの顔を心配そうに除き込んだ。


『‥ぁ、いや‥別に』


‥ふ、ふーん!!


あたしのこと無視するなら、あたしもとっことん原田先輩と仲良くしちゃいますからっ!!!


もう知らなぁーい!!!


『原田先輩っ!海の家に行きましょ?』


あたしは原田先輩の手をとって海の家へと歩いた。

『へ!?あ、うん!!』


嬉しそうな原田先輩の気持ちにあたしは気付いていたけど‥


今はその気持ちを利用して旬樹に見せつけるだけっ!!


花形先輩と仲良くする旬樹なんて知らなぁ~い!!


――――‥そして夜‥。


辺りは暗く、今にも何か出そうな雰囲気‥‥

廃校になった学校の前に全校生徒は呼ばれた。


『琴音チャンが考えたこのプラン、結構味出してるんじゃん!?』


由衣先輩がワクワクしてあたしに笑いかけた。


うん‥確かに‥‥


廃校舎はボロボロの見た目で‥ほんっとに怖ぃ。

あたしは旬樹とまわ‥


『旬樹様ぁ♪あたしと一緒に周りましょ?』


ちょ、
花形先輩ルール違反っ!

男子から女子にペアを誘わないといけないのにっ‥


花形先輩は旬樹にまたもやベタベタし始めてる。

‥いーかげん辛いょ!!

あたしは旬樹に目線を合わせた。


‥けど旬樹はあたしを見ては視線をそらし、花形先輩とペアになってしまった。


そ、そんな!!

いつまで怒ってんのよ!


ただ原田先輩と海で遊んでただけじゃん‥

まぁ‥確かにあたしはビキニで

原田先輩も半ズボンだけで‥ほぼ二人、裸に近かったけどさぁ!?

『琴音チャン、肝試しのペアになってくれる?』

振り向くと、そこには今日ので少し肌が焼けた原田先輩の姿があった。


『ぁ‥はい、モチロン‥』