『‥あー悪りぃ。大名寺家では必ず兄弟そろって登下校しないといけないんだ。なっ、琴音?』


ニヤリと笑った口元の旬樹に、あたしも


『だよねっ!!』


と笑った。


『くぅ~!!なんなのよ、あなたたち!兄弟じゃないみたいっ、』


そう言って、花形先輩は栗原先輩のとこへ行ってしまった。


‥まったく、都合がいい時に栗原先輩を使って‥


栗原先輩も可哀想‥


あたしは旬樹に生徒会長室に呼ばれ、ちょこちょことついて行った。